大学ゴルフ部出身で、ゴルフ歴20年という村上さん。
シングルハンデの上級者ですが、
「アイアンの弾道が高く、ドライバーの飛距離の割に飛んでいない」という悩みを持って
フィッティングにやって来ました。
「ドライバーからアイアン、ウェッジまでの流れを整えるのがUSTMamiyaのフィッティングです」
というフィッターの橋添。
まずは、セッティング全体の振動数チェックをすると同時に、村上さんの両手の握力も測定します。
USTMamiyaでは、基本的には両手の握力の合計の数値をシャフト重量の目安にします。
村上さんの握力合計は、82キロ。
ヘッドスピードの割にやや軽い印象だったドライバーのシャフト重量ですが、
握力的には許容範囲でした。
13本測定した印象としては
「ドライバーはこのままでいいけど、フェアウェイウッド、ユーティリティはゆっくり振る必要があり、アイアンは強振しなければいけない感じ」
と橋添。
また、「現状では、アイアンが左に行きやすい」というのも、
アイアン全体の振動数が硬く、しなり戻りが速いためという原因が考えられます。
そこで今回は、
「フェアウェイウッド、ユーティリティはややアンダースペックだけど、地面の上から打つクラブで、ドライバーのように思いっ切り振るクラブでもないし、クラブの流れ自体は悪くないのでそのままにして、アイアンを改善しましょう」
ということで、アイアンの最適シャフト選びを中心にフィッティングを行うことになりました。
まず試したのが、ATTAS IRONの100(SX)。
「ヘッドが効いている感じ」という村上さん。
「手元のしなりを感じて打つシャフトです」という橋添の説明だったが、
飛距離的には現在使用中のスチールシャフトが装着されたアイアンとあまり変わりませんでした。
「それなら……」と次に橋添が用意したのが、「Recoil(リコイル)110(F4)」(※F4=S相当)
「現在、アメリカでプロの使用率も高く、カーボン製アイアンシャフトのシェアNo.1になっているモデルです。USモデルなので少し硬いですが、軽くてしっかりしているのが特徴のシャフトです。つぶれに強いため、弾き感が強いです」(橋添)
通常シャフトは、円形の断面がインパクト時につぶれて楕円形状になり、また円形状に戻るものなのですが、このRecoilは、この変形する割合が少ないとのこと。
このシャフトを試打すると、まさにドンピシャ!
アイアンの平均飛距離が1~2番手伸び、
「最大280ヤード飛ぶ」(村上さん)というドライバーにふさわしいアイアンの飛距離が手に入りました。
「実は、マミヤの男性社員はみんなアイアンがRecoilなんですよ」(橋添)とのこと。
社員からも絶大な支持を受けるアイアンシャフトと出会い、満足そうな村上さん。
「シャフトの硬さを数値化してみることで、振動数のフローが把握できてよかった。
ドライバーがちょうどよく、フェアウェイウッド、ユーティリティはややアンダースペックだけど、アイアンがハードだという現状がわかり、解決策も同時にわかってよかった」
とのこと。
アイアンが適正な飛距離になることによって、ますますハンディキャップを減らせそうです。